講座の紹介 ~チャイルドスタディ

チャイルドスタディ(子どもの観察)は特に治療教育の分野で取り組まれることが多く、子どもの身体をよく観察し、実体としての子どもの姿を細やかに言葉で表現し、立ち上がるイメージを共有しながら会議を進めます。

そこから、その子どもが持つ特徴を掴み、子どもの周りにいる大人がそれぞれの立ち位置から、その子どものためにできることを探っていきます。

ここで鍛えられているのは、“事実”を読み取る力と行動につながる“ファンタジー”の力だと思っています。

それはとても具体的で、柔軟で、可能性に満ちています。私はそのプロセスの中にある種の冷静さと温かみを感じます。何というか、人間味みたいなものをとてつもなく感じるのです。

この説明だと、何のことかさっぱり分かりませんよね。。。私自身も約2年間学んでみて、やっとスタートラインに立ったと感じているところです。

さて、なぜ小規模校でチャイルドスタディが活きるのかということについて。

例えば大きな集団(クラス)だと集団の力が働いて紛れてしまうような課題も、小さな集団のなかでは影響が大きく、課題が際立ってしまうことが多々あります。何らかの原因でその子のなかの弱さや敏感なところが表立って出てきてしまうのです。そのためにうまく遊び込めなかったり、お友だちと一緒に遊べなかったりということが起こります。

例えば「お友達をなぐってしまう」「大きな声でおしゃべりが止まらない」「おもらしをする」「まっすぐ座れない、歩けない」等、気になる徴候が出てきたときに、さてどのように取り組もうか、ということになります。

保育や学校での過ごし方を工夫してみたり、お家での生活を見直してみたり、いろいろ試してみても一進一退で答えは見つからず。

そんなときに初心に帰って、「子どもを観る」ということをします。そうすれば今その子に何が1番必要なのか、保育者(教員)、保護者、スタッフで共通認識を持つことができます。そしてそれぞれの立場から、その子が健やかになる方向へ向かうために、どんな取り組みができるのかを考えて行動できるようになるのです。

小さな集団のなかでは、紛れて治癒していく力の働きが少ない分、細やかにケアしていく必要を感じています。

チャイルドスタディはそのための大きな助けになっています。

困難にぶつかったときに「お母さんの対応が、、、」「幼稚園(学校)での工夫が、、、」と誰かのせいにするのではなくて、しっかりと現実を見たうえで自分に何ができるのかを問うことを徹底しているところが、私はとても健やかな在り方だなと思っています。

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